星稜・奥川は評価うなぎ上り 佐々木超えの6球団1位指名も
惜しくも優勝には届かなかった。
22日の甲子園決勝。星稜の奥川恭伸(3年)は履正社相手に5点を奪われ、準優勝に終わった。
三回、履正社の4番・井上(3年)に逆転3ランを浴びた。投球のテークバック時に右手が足に当たり、スライダーが高めに浮いた。奥川は「あの1球が悔しい。完全に失投だった」と涙をのんだが、この大会で最も注目を浴びた剛腕はこの夏、プロの評価をさらに上げた。
甲子園を総括するスカウト会議を行った多くの球団が、奥川の評価を1ランク上げているのだ。
巨人の長谷川スカウト部長が「球威、変化球のキレ、安定感があり、素晴らしい」と言えば、西武の渡辺GMは「すごくいい投手。1位で何球団か重複することになるだろう。コントロールが良くなったし、無駄球が減った。いろいろな面でこの夏で一回り大きくなった」と評価。楽天の後関スカウト部長も「もともとスピードも変化球のキレもあったが、この夏は全般的に凄くよくなった。高校生でも即戦力に近い感じのものはある」と話した。