U18W杯で米国撃破も…大船渡・佐々木だけ“モヤモヤ”のナゼ
■タオルで顔を覆ったまま…
佐々木は練習中に撮影をするカメラマンに対しても、シャッター音に過敏に反応、イライラを見せたこともあった。
地元・岩手の高校野球関係者の話。
「4月のU18合宿紅白戦で163キロを投じ、メディアは『令和の怪物』と大騒ぎ。取材は過熱の一途をたどった。大船渡高校はこの騒動に対処すべく取材規制を設け、全校生徒に『佐々木君のことを聞かれたら学校に聞いてください』と、答えるように異例の指示をしたほど。マウンドで剛速球をバンバン投げ込む姿とは裏腹に、普段は自分とあまり関わりのない人と必要以上に接点を持つことを好まない控えめな性格。学校のクラスメートとの連絡網にも入りたがらないそうです。常に注目を浴び続けることがストレスになっているのかもしれない」
2日前の30日にはマメを悪化させて以来、初めてキャッチボールを行った。その直前、投手担当の平川コーチ(北海高校監督)がマッサージを受ける佐々木の様子を気にかけ、歩み寄って話し掛けた。その日は好天で日差しが強く、佐々木は寝転がってあおむけになり、「スヌーピー」の刺しゅうが施された水色のマイタオルを顔にかけていたのだが、平川コーチに話し掛けられてもタオルを取らず、顔を隠したまま会話をしていた。