U18W杯で米国撃破も…大船渡・佐々木だけ“モヤモヤ”のナゼ

公開日: 更新日:

「大物ですね。目上の人に対しては、せめてタオルは取らないと」

 と、その様子を見ていた代表スタッフのひとりは苦笑い。平川コーチは「代表チームですし、ここまで来ていろいろ言ってもしょうがないですから(苦笑い)。まあ、今の感じでいいですよ」と大人の対応を見せたが、佐々木は日に日にストレスをため込んでいるようなのだ。

 そうでなくても、日本代表選手団は日韓関係の悪化を考慮し、常に韓国の地元警察に護衛されている。球場との往復を除き、外出を自粛。宿舎にあるコンビニでの買い物でさえ、代表関係者が同行しているという状況だ。球場以外で体を動かすことすらできない。息苦しさを感じている選手は少なくないのだが、特に佐々木は韓国でも「日本のモンスター」として認知され、色紙とペンを手にした地元ファンにサインをねだられるなど、グラウンド外でも気が休まらないからなおさらだ。

■「ドクターの判断もあるので…」

 大会4連覇中の強敵・米国相手に2大会ぶりの白星を挙げた昨1日の試合前、佐々木は右手中指のテーピングなしでキャッチボールを解禁。投げられなかったストレスを発散するかのように100球以上を投げたが、それでもまだ、できることは限られている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 2

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  3. 3

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  4. 4

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  5. 5

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  1. 6

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  2. 7

    僕が東都大学リーグで過ごした4年間の濃ゆい思い出…入れ替え戦史上初の3試合連続本塁打を放った

  3. 8

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    ドジャース大谷「WBC不参加」懸念は消えず…本人は乗り気も「代表サイド」と「カラダ」が抱える大問題

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 3

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  4. 4

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  5. 5

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ