U18W杯で米国撃破も…大船渡・佐々木だけ“モヤモヤ”のナゼ
「大物ですね。目上の人に対しては、せめてタオルは取らないと」
と、その様子を見ていた代表スタッフのひとりは苦笑い。平川コーチは「代表チームですし、ここまで来ていろいろ言ってもしょうがないですから(苦笑い)。まあ、今の感じでいいですよ」と大人の対応を見せたが、佐々木は日に日にストレスをため込んでいるようなのだ。
そうでなくても、日本代表選手団は日韓関係の悪化を考慮し、常に韓国の地元警察に護衛されている。球場との往復を除き、外出を自粛。宿舎にあるコンビニでの買い物でさえ、代表関係者が同行しているという状況だ。球場以外で体を動かすことすらできない。息苦しさを感じている選手は少なくないのだが、特に佐々木は韓国でも「日本のモンスター」として認知され、色紙とペンを手にした地元ファンにサインをねだられるなど、グラウンド外でも気が休まらないからなおさらだ。
■「ドクターの判断もあるので…」
大会4連覇中の強敵・米国相手に2大会ぶりの白星を挙げた昨1日の試合前、佐々木は右手中指のテーピングなしでキャッチボールを解禁。投げられなかったストレスを発散するかのように100球以上を投げたが、それでもまだ、できることは限られている。