W杯予選 対モンゴル戦はラグビー以上の感動を与えてほしい
相手の強烈な突破に対して2人がかりでタックルにいった。最初に相手の膝辺りにタックルを仕掛け、直後にもう一人が相手の上半身に飛びかかって〈ボールを殺すために〉羽交い締めにする。
このダブルタックルをサッカーでやれば、一発レッドで即退場となるが、サッカーのピッチ上で〈一人が相手足元のボール目掛けてスライディングタックル〉〈相手の体勢が崩れたところをもう一人がボールを奪う〉ことができれば、相手の攻撃をシュートの前段階で防ぐことができる。GKにとっては万々歳(笑い)である。
選手全員が〈集中力を切らさなかった〉ことも実に素晴らしかった。
サッカーのGKはチームの最後尾にいる。フィールドプレーヤー10人の背中を見ていると彼らの精神状態が手に取るように分かる。ミスを犯すたびに、失点するたびに落ち込んでいるようではいけない。
スパッと気持ちを切り替えて勝利のために、チームメートのために、家族たちサポートしてくれる人のために、そして自分自身のパフォーマンスをフルに発揮するために集中力を切らさないでプレーする。そのことがラグビーの代表選手のプレーから強烈に伝わってきた。
2022年カタールW杯アジア2次予選のモンゴル戦が10日、埼玉スタジアムで行われる。ラグビー日本代表以上の感動を与えてもらいたい。