ホットドックに大行列…ラグビーW杯会場「飲食難民」続出
「ヒドい目に遭いました」
21日、東京スタジアムで行われたラグビーW杯のフランス対アルゼンチン戦を現地で観戦した都内在住の会社員男性(38)は、苦笑いを浮かべてこう言った。
今は試合会場への食べ物と水筒の持ち込みが認められているが、その時点では飲食物の持ち込みはすべて禁止。
「腹が減ってホットドッグを買おうと思ったら、30メートル以上はあろうかという大行列。ポテトフライは試合前の時点で売り切れてました。仕方なく酒で腹を膨らませようと、ビールの売店に行ったら、何と1杯1000円! しかも、生ビールじゃなく缶ビール。コップも、今のご時世にプラスチック製で冠スポンサーのロゴが入っただけ。特別感もゼロです。1時間以上並んで、ようやく飲み物を買えたという人もいて、試合どころじゃありませんでした」
観客の唯一のオアシスだった無料の給水所も、迷路のごとく歩き回ってようやくたどり着いたとか。
「腹は減るわ酒は高くて飲めないわで、試合後は最寄り駅の格安焼き鳥チェーン店でうっぷんを晴らすように暴飲暴食。おかげで泥酔しちゃって終電を逃し、泣く泣く1万円払ってタクシーで帰りました」(前出の会社員)
スタジアム周辺の駅の居酒屋チェーンは試合当日、大繁盛しているらしい。ラグビーは金持ちが楽しむスポーツというのがよく分かる。