ジャパンの攻撃からはトライの気配が伝わってこなかった
後半26分、モールでグイグイ押し込まれ、最後は背番号9のSHデクラークにトライを決められた。
ジャパンの選手たちは試合が進むごとに南ア選手の〈本来の強さ〉を痛感し、それがじわり、じわり、じわりとダメージとなっていった。30分には快速WTBマピンピにもトライを決められ、結局、ジャパンは前半20分のSO田村のPGによる3点にとどまりました。
■未知の領域
ジャパンは、大会初戦のロシア戦から試合を重ねるごとに強くなっていったが、南アも初戦でニュージーランドに13―23で敗れたとはいえ、それからはナミビア、イタリア、カナダ相手に万全の戦いを見せ、確実にチーム力を上げながら日本戦に臨んできた。
南アの勝利は順当でした。しかし――。
残念な敗戦ではありましたが、後輩たちがW杯ベスト8という〈未知の領域〉に足を踏み入れてくれたことを素直に喜びたいと思います。併せてジャパンに声をからして応援して下さった皆さまに「ありがとうございます」と心の底から言わせていただきます。