石川遼も24位と惨敗…日本人プロに欠如した勝利への執念
【SMBCシンガポールオープン】最終日
今大会は2016年に日本ツアーとアジアンツアーとの共同開催でスタートして5年目。日本ツアーから60選手が出場したが、今年も日本人プロは勝てなかった。
最終日は首位発進のM・クーチャー(41=米国)が、7番パー5で木の根そばのボールを空振りしたり、カート道に大きくはねてロストボールになるトラブルが続いてトリプルボギーだったが、67で回ったJ・ローズ(39=英国)の猛追をしのいで優勝した。
また有資格者を除く上位4選手に全英オープン出場権が与えられ、通算11アンダー6位の木下稜介(28)がメジャー初切符を手に入れた。
「木下がメジャー出場権を獲得して、どうにか日本ツアーの面目を保ったが、優勝争いに日本人プロがひとりも絡んでこなかったのは非常に残念。国内開幕戦に向けたオフの調整気分で出場しているのではないかと疑ってしまう。クーチャーは前半にトリプルボギーをたたいても、そこから粘り強く立て直した。どんな大会であっても戦う気迫と執念が伝わってきたが、日本人プロは技術不足もあるが必死さが足りない。そんなプロたちのプレーを今年も見せられるのかと思うとガッカリだ」(評論家・宮崎紘一氏)