指揮官も言及 マリナーズ雄星“右打者病”克服が2年目の課題
メジャー2年目の飛躍を期待されているのがマリナーズ・菊池雄星(28)だ。
サービス監督が23日(日本時間24日)に会見し、菊池について「安定感を身につけることがカギ。今年はもっと良くなると確信している」と断言。昨季32試合に登板し、わずか6勝(11敗、防御率5・46)に終わっただけに「高めの直球と右打者に対するスライダーの制球を安定させれば三振(昨季116)も増える」と具体的な課題にも言及した。
指揮官が指摘した通り、昨季の菊池は特に右打者に対し、被打率は3割4厘、28本塁打と苦手とした(対左打者は同2割6分3厘、8本塁打)。右打者にカモにされたのは、単調な投球に陥るパターンが目立ったからだ。
菊池は昨季終了後、日々のルーティンをこなすだけで精いっぱいだったと明かし「考える余裕がなかった」と振り返っている。
現地で菊池を取材する放送関係者によれば、菊池はブルペンで、デービス投手コーチの指示通りに投球練習を繰り返すだけ。高めの直球や変化球の精度を上げるなど、自分なりに課題を持って投げ込むことは、ほとんどなかったという。
菊池は昨年1月に4年総額約62億円で入団。依然としてエース左腕ゴンザレスに次ぐ先発2番手の位置付けとはいえ、今季も不甲斐ない結果に終われば、不良債権化しかねない。