巨人エース菅野が怖れる「貯金11」への圧力と「一発病」
■無視できない“一発病”
もうひとつは「一発」だ。昨季、菅野はリーグワースト4位の20本塁打を浴びた。今季も12日の試合を含め、再開された練習試合2戦で9イニングを投げて3失点ながら3被弾。つまり失点全てが本塁打ということになる。この“一発病”は無視できない問題だ。別の球界関係者が言う。
「練習試合が再開されてから毎日15、16本の本塁打が飛び出しているでしょう。場外だったり、小兵が中段まで運んだり、逆方向にもどんどん入っていて、各球団の投手から早くも『飛ぶボール』疑惑がささやかれているほどです」
ただ、これは昨季からいわれていたことだ。菅野は苦しんでいた昨春、「今年は全体的にホームランが増えてますよね。ボールが飛ぶようになった? そうですね。それを言い訳にしちゃいけないですけど」と日刊ゲンダイに漏らしていた。
昨季の不振から立ち直りつつある菅野。今季の敵は開幕戦の阪神より「原監督の過度な貯金の期待」と「“飛ぶボール”による一発」になりそうである。