懸念材料が山積…8月10日開幕「甲子園交流試合」の光と影

公開日: 更新日:

 とは、高校野球に詳しいスポーツライターだ。

■酷暑甲子園で懸念される熱中症の恐怖

 コロナ禍の陰に隠れているが、日本高野連には人命に関わるもうひとつの課題がある。例年よりも酷暑と予想されている今夏、やはり懸念されるのは熱中症のリスクだ。

 実際、5日に行われた奈良県代替大会の智弁学園対奈良大付の試合では、球児2人が熱中症にかかり、1人は救急車で運ばれた。

 今年は、コロナ禍により活動を制限された学校が多く、熱波に加えて球児は調整不足。この2つの要因が重なり、交流試合では熱中症で倒れる球児が続出するのではないか。ハーバード大学院卒で医学博士の左門新氏はこう語る。

「人間は2週間ほどで環境に順応できるので、練習不足と熱中症は関係ないかと思われます。それよりも心配なのは試合を見守る保護者です」

 交流試合は保護者や関係者に限られた有観客で行われる。観客には直射日光を避けた屋根のある一、三塁側の内野席が与えられる予定だが、当然マスクの着用が義務付けられている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド