交流試合で“甲子園クラスター”の懸念 高野連の対策に不安

公開日: 更新日:

「最悪のタイミングだ」

 地方高野連の幹部が頭を抱えた。

 春の選抜出場校32校が参加する甲子園交流試合(8月10日開幕)まで2週間を切った29日、全国で1000人超の新型コロナウイルス感染者が確認されたことが判明。1日の感染者が4ケタを記録するのは初めてのうえ、甲子園の隣県で日本高野連がある大阪府でも過去最多となる221人の陽性者が確認された。吉村大阪府知事が繁華街を対象にした休業要請の検討に入る中、大阪市内で開かれた甲子園交流試合の第3回実行委員会も重苦しい空気に包まれたという。

 そうでなくても、甲子園交流試合に出場する県岐阜商(岐阜)、花咲徳栄(埼玉)では校内に複数の感染者が発生。学校は休校となり、県岐阜商野球部は県の独自大会への出場を辞退せざるを得なくなった。この日の実行委員会で両校が予定通り交流試合に出場することが発表されたものの、現場の不安は解消されていない。

 中でも、国士舘が出場する東京では連日、200人以上の感染者が出ており、この日も250人の陽性者が確認された。都の独自大会こそ行われているが、政府が推進する「Go To キャンペーン」からも除外され、肩身の狭い思いをしているのが実情だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 4
    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた

    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた会員限定記事

  5. 5
    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

  1. 6
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7
    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

  3. 8
    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

  4. 9
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  5. 10
    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…

    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…会員限定記事