菅野が開幕13連勝快挙 メジャー評価4年60億円さらに上積み

公開日: 更新日:

 試合後、巨人のエースはまず、頭を下げた。

「(新記録は)素直にうれしい気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。野手の援護? いつも勇気づけられているので、最後まで投げたり、チームに貢献したいと思っているんですけど、最近は助けられてばっかりです」

 6日のDeNA戦でプロ野球新となる開幕13連勝を達成。2004年に近鉄の岩隈(現巨人)がマークした開幕投手の連勝記録を16年ぶりに塗り替えたが、打線に助けられた快挙でもあった。

 同点に追いつかれた直後の三回裏に5番の丸が勝ち越しの3ラン。ロペスに2点本塁打を被弾して1点差に詰め寄られると、すぐさま8番のウィーラーが2ランを右翼スタンドに叩き込んで援護した。いまだ無敗の快投を続けるエースも、ここまで危ない試合がなかったわけではない。

「今季2試合目の登板となった6月26日のヤクルト戦は5失点で六回途中に降板。9月15日の阪神戦、同22日の広島戦は、いずれも五回までに3点を失ったものの、打線が試合をひっくり返した。菅野の今季登板試合の巨人打線は計70打点。例えば同じ先発ローテの戸郷の登板試合は53打点ですから打線の援護が突出している。もちろん、菅野の制球力、テンポの良さが攻撃陣に好影響を与えているのは確かですが……」(チーム関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド