大相撲出稽古解禁でも痛しかゆし「一発で感染拡大」の恐怖
協会は国技館の相撲教習所で希望者を募っての合同稽古も検討しているが、こちらもまだ正式には決まっていない。ある親方が言う。
「出稽古はPCR検査で陰性判定が出た力士のみ行える。とはいえ、いつ、どこで感染するかわからないのが今回のコロナの怖さ。もし陰性でも、2、3日後に出稽古に行ったときには感染している恐れもある。気付かないまま相撲を取れば、一発で感染拡大です。慎重を期すなら出稽古に行くたびに病院に行き、検査をしなきゃいけないのでキリがない。受け入れる側の事情もあるし、出稽古に行くには数日前からプランを立てる必要も出てくる。力士の中には急に思い立って『明日はこの部屋に行こう』というのもいますが、それも出来なくなる。やるに越したことはないが、気軽に行かせるわけにいかない。出稽古解禁は痛しかゆしですよ」
力士の日常が元通りになるのは、まだまだ先のことか。