巨人の近大・佐藤1位指名はFA戦線での自信のなさの裏返し

公開日: 更新日:

 確かにスカウトの間では「いい投手は毎年出てくるが、いい野手はなかなかいないから、いる時に指名しろ」という格言のようなものがある。しかし、この決定にはもちろん理由がある。別の球界関係者がこう指摘するのだ。

「大黒柱で32歳になる坂本は最近は故障がちで、丸も31歳。若い主力野手は24歳の岡本しかいない。だから、FAでこのオフに山田哲人(28=ヤクルト)、来オフに鈴木誠也(26=広島)と2年連続で大物野手をターゲットにしているんです。それでも、今季不振にあえぐ山田哲は残留の線が出てきたとの情報があり、誠也はメジャー志向が強く、どうやら苦戦を強いられそうなのです」

 優勝へのマジックは12。カウントダウンが始まっている巨人だが、佐藤の1位指名は、かつては独壇場だったFA戦線の自信のなさの表れかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド