中日「地元志向」はっきり 中京大中京・高橋“一本釣り”で

公開日: 更新日:

「ドラゴンズの試合を見て育ったし、縁のある球団です。とにかくチームの勝利に貢献できる投手になりたい」

 中日に1位指名された中京大中京の右腕・高橋宏斗がこう言った。

【写真】この記事の関連写真を見る(14枚)

 中日は与田監督が前日に1位指名を公表。「高校球界ナンバーワン投手」をまんまと一本釣りしたことで、いよいよ顕著になったのは、地元出身の逸材を優先的に獲得する球団方針だ。

 一昨年の根尾、昨年の石川に続き、これで地元出身の高校生の1位指名は3年連続。昨年は指名した6人中3人が中部地区出身。今年も高橋、2位の日体大・森(名古屋生まれで豊川高)、5位の岐阜・帝京大可児の加藤と、やはり6人中半数の3人までが地元出身者なのだ。


「いまや球界のエースに成長したソフトバンクの千賀は愛知出身。高校球界では無名の蒲郡高のエースでした。本来なら中日がいの一番に目をつけてしかるべき選手を、他球団に発掘されたこともこたえたようです。地元愛知だけでなく東海、北信越の選手には特に目を光らせるようになったと聞きました。実力が同じくらいであれば迷わず彼らを優先して獲得しています。地元出身の逸材が入団することは、親会社の中日新聞にとっても好都合。それが高校時代から評判のスター選手だったり、プロ入り後にブレークしたりすれば、新聞の拡販にもつながりますからね」とはマスコミ関係者だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ