アマ河本力の大偉業達成をぶっ潰した JGAのルール認識不足
日本ゴルフ協会と公共放送NHKのお粗末極まりない出来事が起きた。
今月行われた日本オープン(千葉・紫CCすみれC)での“事件”であり、大会3日目に首位発進からプロと互角の上位争いを演じたアマチュア河本力(日体大)のルールトラブルである。
河本は13番でミスショットを連発してダブルボギーをたたいた。それでもスコアを1つ落としただけで通算4アンダーでホールアウト。首位に立った谷原秀人に1打差の2位につけていた。翌日のゴルフメディアは「93年ぶりのアマチュア優勝か」と大学生ゴルファーの健闘を称える記事がにぎわった。
ところが最終日スタート時に河本のスコアは通算2アンダーになっており、2位から3位に順位を下げていた。テレビ中継を楽しみにしていたファンも訳が分からずに仰天したはずだ。
だが、NHKアナはルールトラブルで2罰打を科されたことをしゃべったが、肝心の問題シーンを流すことは最後までなかった。実は河本はダブルボギーパットを打つときに、ボールマーカーの前にボールをリプレースして打ったが、ボール位置がマークした場所から数センチズレていたことが、後ほど発覚したという。