巨人選手に「来年は菅野不在」と歓迎と諦め…球団と温度差
出るか残るか――。
今オフのポスティングシステムの申請期間が12日に終了した。
先週8日に同システムの申請を行った巨人の菅野智之(31)は、すでに全30球団に契約可能選手として通知されており、交渉期間は日本時間で来年1月8日午前7時までとなっている。
今季14勝2敗、防御率1.97の好成績を残したが、米国のコロナ禍を懸念し、「正直悩んでいる」と吐露。巨人も残留の可能性を示唆している。11日の「シーズン感謝祭」で原監督も「選手会長(菅野)は今、悩みに悩んでいるところ」と言及した。さるチーム関係者がこう言った。
「球団は盛んに『残留の可能性がある』みたいにアピールしているけど、この前のファン感謝デーで本人は『どこのチームに行ってもやるべきことは変わらない』とキッパリ言ったでしょう。選手たちはもう諦めているというか、『残らないでしょ。メジャー行くでしょ』と歓迎していますよ。球団や原監督に恩義を感じているのは確かだし、ましてや監督は伯父さんだから、複雑な思いがあって当然。ポスティングが認められたからって、まだ行き先が決まったわけじゃないし、大っぴらにうれしそうにはできないでしょう。迷っているフリとはいわないけど、周辺へのエクスキューズじゃないですか。メジャー挑戦で気持ちは固まっていると思いますけどね」
現地では「2020年シーズンの先発ローテーションが不十分だったレッドソックスが興味」などと菅野関連の報道が過熱している。
原監督が本気で残留をアテにしているかはともかく、少なくても巨人ナインは「来年、菅野はいないもの」と思っているようだ。