センバツ入場料値上げで「NHKから放映権料徴収」論争再び
高野連も痛しかゆしといったところか。
有観客での開催準備を進める春のセンバツ高校野球(3月19日開幕)。高野連は先日、コロナ対策による経費増などを理由に入場料の値上げを発表した。
中央指定席が3900円、一・三塁指定席は3400円となり、これまでから一気に1400円もアップ。無料だった外野指定席は700円となる。観客数の上限は今後の政府方針に沿う。今夏の甲子園でも入場料が値上げされる可能性もありそうだ。
これには“高校野球芸人”で知られる「いけだてつや」が自身のツイッターに、「値段エグい。ここ数年でいくら上がったんだろ?子供が観れる価格じゃなくなってきた」(原文ママ)と投稿。確かに、観戦のハードルは上がるが、高校野球関係者は、「背に腹は代えられない事情がある」と、こう続ける。
■地方は死活問題
「甲子園や地方大会の収入の大部分は入場料。昨年はコロナ禍で春夏の甲子園、地方大会が中止に追い込まれた。夏は代替大会や独自大会を無観客で開催した。秋季大会を有観客で行った地域もあるが、クラウドファンディングを募るなど資金繰りに苦労した。今年もコロナ禍の終息の見通しが立たず、出費がかさむ一方です。高野連は十数億円の内部留保があるものの、地方高野連は利益を出すために運営しているわけではない。高野連としても地方の救済、還元を含め、是が非でも資金が必要な状況なのです」