センバツ入場料値上げで「NHKから放映権料徴収」論争再び
そんな中、高野連周辺ではコロナ禍に影響されない新たな収入源を確保するべく、春夏甲子園をテレビ中継するNHKや在阪民放から、放映権料を徴収すべしとの議論が再燃しつつあるという。
放送関係者が言う。
「高野連内には『放映権料をとらないからこそ、できることがある』との声がある一方、前任のスポーツ庁長官・鈴木大地氏はスポーツ界の活性化の観点から、高野連が放送各社から放映権料を徴収することに肯定的だったといわれている。同じ公益法人の大相撲は、NHKから1場所当たり4億円規模の放映権料を得ている。甲子園大会なら1億~2億円は下らないでしょう。テレビやネットでの中継は、主催者である毎日、朝日の両新聞社の系列放送局による“独占状態”で、毎日も朝日もネット配信に一枚噛むことで儲けているわけですが、ネット系のスポーツ配信会社は喜んで手を挙げますよ」
ちなみに、2019年、春のセンバツの公式動画サイト「センバツLIVE!2019」は累計再生数が2億回を突破するメガコンテンツとなった。夏の「バーチャル高校野球」は、それ以上の人気を誇る。NHKも民放も高校野球で儲けているのだから、高野連に放映権料を“還元”したところで、痛くもかゆくもないのではないか。