原監督に直談判「それなら誰が…」クローザー候補聞かれた
私は一軍バッテリーコーチとして何ができるのか――。2011年オフに巨人に呼ばれた際、清武英利球団代表兼GMに「阿部を中心とした捕手3人制の確立」と、もうひとつ「七~九回の勝ち試合のリリーフ陣の整備」を訴えた。
3位に終わったこのシーズン。1点差試合は23勝27敗、敗れた27試合中、13試合は七回以降に決勝点を与えており、試合終盤の手痛い失点が多かった。延長戦も4勝5敗6分けと負け越していた。リーグを制した中日が1点差試合で33勝22敗と貯金11を稼ぎ出したのとは対照的だった。
クローザーとしてアテにしていた外国人投手2人が安定感を欠き、何度も勝ち試合を落としていた。7月以降、七、八回を任せていた山口鉄也と久保裕也を八、九回に回すしかなかった。途中から久保は20セーブを挙げたものの、今度は七回のセットアッパーがいなくなり、接戦の弱さを助長したのだった。
その久保はシーズン終了後に股関節の手術を受けたため開幕に間に合うかは微妙。山口には申し分ない実力があるのに、川口和久投手総合コーチいわく、「『抑えはやりたくない』と言っている」とのことだった。