球団トップ不用意発言で露呈…メジャーの意外な渋チン体質

公開日: 更新日:

 イチロー(現会長付特別補佐兼インストラクター)、菊池雄星(29)らが所属するマリナーズのケビン・マザー球団社長兼CEOが不用意な発言で職を失った。

 同氏は、今月5日のオンラインイベントで、年俸総額を削減するため、有望な若手選手を昇格させず、FA取得時期を遅らせていたと暴露した。さらに英語圏以外の出身選手の語学力を批判。今季から特任コーチを務める岩隈について「彼の現役時代の英語はひどかった。我々は彼の通訳への給料支払いにはうんざりしていた。我々は彼の通訳に年間7万5000ドル(約800万円)を払う必要があった」と発言して辞任に追い込まれた。

 同氏は「発言は私個人の見解であり、球団とは無関係です」との声明を発表したとはいえ、この一件でマリナーズの渋チンぶりが明らかになった。

 メジャーでは毎年のように記録的な大型契約が誕生しており、ここに来てパドレスがタティスJr内野手(22)と、史上3番目の規模となる14年約375億円で合意したばかり。ひとりの選手に数百億円を投じる大リーグでも、人件費抑制のために有望株のメジャー昇格を遅らせるのは日常茶飯事。有望な若手を安い金額で長期にわたって囲い込むのだ。数百万円の出来高を払いたくないあまり、あと数試合というところで出番を失った日本人選手も中にはいる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由