巨人ドラ1平内は澤村タイプ ローテ争い後退で中継ぎの目
巨人のドラフト1位ルーキー・平内龍太(22=亜大)が9日、ソフトバンクとのオープン戦に2番手として登板。2回44球を投げ、2安打2失点だった。
先月のキャンプ中の練習試合で5回を投げる予定が、3回5失点でマウンドを降りていた。今月6日の二軍戦で1回無失点。オープン戦初登板のこの日は「追試」だったが、2三振を奪ったものの3四球。2イニング目となった六回には、四球で出した走者を周東の2ランでかえされるなど課題を残した。
これで開幕ローテ争いは一歩後退となった。現状ではエース菅野、戸郷、サンチェスが当確。FA新加入の井納も有力となっており、残り2枠を高橋、今村の両左腕と平内が争っている。
その高橋は7日の日本ハム戦で5回途中無失点の好投。キャンプから安定した投球を続けているため、5枠目をほぼ手中に収めている。さるチーム関係者がこう言った。
「最後のイスを今村と平内、この日昇格した大穴・野上が争う形だが、平内はこの日151キロをマークするなど球威があって、スプリットで空振りが取れることは証明した。原監督はドラフト指名した際、『菅野2世』と評したが、四球が多いところなど、かつて抑えを務めた澤村を彷彿させるところがある。その“先輩”も当初は先発だったが、途中からリリーフに転向した。平内は亜大時代に救援もやっていた。昨年までのクローザーのデラロサが骨折で離脱していることもあり、信頼できる救援投手は中川、高梨、大江ら左腕が多く、右腕は手薄。先発6人目に入れなければ、中継ぎに回る可能性があります」
ドラ1ルーキーが正念場を迎えている。