レッドソックス澤村に「ザル捕手」の壁…技術はマイナー級
ビザ取得に時間がかかり、キャンプに遅れて合流したレッドソックス・澤村拓一(32)が日本時間13日、昨季のア・リーグ覇者のレイズ戦に登板。オープン戦初マウンドは3分の2回を1安打3四球1失点だった。五回から2番手でマウンドに上がると2死二塁から、昨季のリーグ優勝決定シリーズMVPアロザレーナらに3者連続四球で押し出し。予定の1イニングを持たずに降板した。
初登板を終えて「少し神経質になり過ぎた」と振り返った澤村。渡米してからは「直球とスプリットが大前提という軸はずらさない」と自信たっぷりに話していたが、勝負球を生かすも殺すも「正妻」次第。クリスチャン・バスケス捕手(30)のキャッチングはザルだからだ。
昨季までの6年間の通算打率は.259。2019年にはキャリアハイの23本塁打をマークした。盗塁阻止率は3割9分で、強肩強打を売りとしているものの、捕球技術はマイナーレベルだ。
数多くの一流捕手を輩出するプエルトリコ出身ながら、低めの変化球のボールブロッキングは雑で、毎年10前後のパスボールを記録している(60試合制の昨季は42試合で4)。打撃を生かすため、昨季までは遊撃以外の内野で起用されるのも珍しくなかった。今季は捕手に固定される見込みで、セットアッパーで起用される予定の澤村とバッテリーを組むことになる。