阪神・矢野監督まるで説教強盗…“サイン伝達”疑惑の「本質的な問題」と向き合うべき
阪神の「サイン盗み疑惑」から一夜明けた7日、セ・リーグの杵渕統括は前夜の試合後、両軍ベンチが口論になったことについて事実確認を行ったと明かした。
「阪神球団には紛らわしい行為がない方がいいと注意をお願いした」(杵渕統括)という。
「紛らわしい行為」とは、二塁走者の近本がリードを取る際に再三、左手を動かしていたこと。阪神は7日の試合前のミーティングで紛らわしい行為をしないように確認したそうだが、クビをかしげたくなるのはヤクルトサイドの抗議に「絶対やってないわ!」と激高、高津監督をケンカ腰で怒鳴りつけた矢野監督の態度だ。
両リーグのアグリーメントには「ベンチ内、ベースコーチ、走者から打者あるいは塁上の走者に対して球種等の伝達は行わない」とある。サイン盗みと受け取られるような行為をしたこと自体に非があるのに、「(サイン盗みを)やるわけがないだろう!」と声を荒らげたのだ。
矢野監督は「二塁走者の近本が何かサインを送っているとか、勘違いして言ってきた。オレは現役時代から1回も(不正を)やったことがない。そういう野球は一番やりたくない」と“潔白”を主張して怒り心頭だったものの、問題なのはサイン盗みを疑われるような紛らわしい行為を近本がしたこと。だからこそ杵渕統括も阪神に注意したのだ。