西武1位・隅田知一郎が少年時代にグラウンドでぶっ倒れた意外な理由
■窓ガラスでフォーム確認
絵に描いたような野球小僧だった隅田。家族で買い物に行っても、窓ガラスに映る自分の姿を見て投球フォームを確認したり……。とにかく落ち着きがなかったという。
「本人も『子供の頃は多動性障害だったんじゃないかな』と話していたくらいですからね。とにかくじっとしていられない子。だから小学校1年生の時に『野球をしたい』と言った際も、1年間我慢させたんです。飽きっぽかったので、『1年我慢して来年も同じ気持ちだったらいいよ』って。でも、野球には本当に真剣に打ち込んでいました。あの子が中学を卒業するかどうかの時、あまりに勉強をしないものだからケンカになったんです。『プロになれる人はわずかなんだから、なれなかった時のことも考えないとダメ』と言ったら、『俺には野球しかない! 人に比べて、何にもいいところがないんだよ!』って。それだけ真剣なんです」(悦子さん)
■妹の学費を契約金で肩代わり
橋口監督も言う。