北京冬季五輪ではドーピング違反続出か…高精度の新検査で“禁止薬物逃れ”を徹底摘発
北京五輪ではドーピングも問題になりそうだ。組織委は世界反ドーピング機構(WADA)と連携してコロナ同様、徹底した検査体制を敷いている。
特殊な薬物を使ったドーピング逃れが日々、進化しているように、ステロイド(筋肉増強剤)などの禁止薬物の検出方法も日進月歩だ。WADAでは禁止薬物逃れを摘発するため、今大会から新たな検査手法を導入。検査対象のアスリートの負担を減らすため、指先や耳たぶなどから採取した少量の血液で薬物を分析できるもので、昨年の東京大会で試験的に導入し、検査の精度の高さは実証済みだという。
夏季五輪ほどではないにしろ、冬季五輪でもドーピングが発覚するケースは少なくない。2014年ソチ五輪は、ロシアによる国ぐるみのドーピングで同国の選手を中心に50人以上の違反者を出している。
冬季競技ではアイスホッケー、ボブスレー、スピードスケートなどで毎回のようにドーピングが発覚している。検査が簡素化された上に精度が増した今大会はコロナ感染同様、ドーピング違反も続出しかねない。