羽生結弦を待ち受ける北京五輪「ロシア人ボランティア」 フィギュア会場で大応援団と化す
北京五輪フィギュアスケートの日本勢は完全アウェーの洗礼を浴びそうだ。
今大会は一般客にチケット販売をせず、会場での観戦は招待客のみに限定される。昨夏の東京五輪に続き、無観客に近い形での開催となるが、各会場とも個人資格で出場するロシア・オリンピック委員会(ROC)の応援団が押し寄せるという。
ROCのスタニスラフ・ポズドニャコフ会長が「30個のメダル獲得を目指す我々には開催地のバックアップがある」と話す通り、ロシアには「地の利」が期待できるからだ。ロシアは、主要閣僚を現地に派遣しない米国主導の外交ボイコットに同調せず、プーチン大統領が開会式への出席を表明。この友好ムードの中、両国のスケート連盟が手を結び、ロシア選手のメダル取りを後押しするというのだ。
北京市内にはロシアからの留学生が多く、1000人単位で受け入れている大学もある。多くの留学生が今大会のボランティアを務めることになっており、北京五輪組織委はフィギュアなどロシアのメダル獲得が有力視される競技に留学生ボランティアを配置するとの見方もある。昨夏の東京五輪で多くのスタッフが日本選手団を後押ししたように、フィギュアの会場である首都体育館のスタンドではロシア人留学生が大応援団と化す可能性もあるのだ。