日ハム新庄監督のキャンプは“促成栽培” 実戦に即した練習増で選手の意識ガラリ

公開日: 更新日:

「ブルペンでも自分が試合で投げているところを想像して取り組むことを心がけるようになりました。以前はピッチングの中で『良い球がいっているか、いないか』という単純なことしか考えていなかったけど、一球一球の意識が変わってきました。(今日は)頭の中で左の強打者、ソフトバンクの柳田さんをイメージしてやった」とはルーキーの長谷川威展(22)だ。

 新庄監督のベースにあるのは、「ノーヒットで点を取る」に「守り勝つ野球」。

 前出のOBは「こんなに実戦練習が多いのは『自分はこういう野球をやる』ということを選手に示して認識させるため。近年は守備がおろそかになっていて、それは数字にも表れている。守備や走塁を改善したいのでしょう」と言う。機動力と堅守は勝つために最も重要な部分だし、2つを磨くことが勝利への近道になると考えているのだろう。

 日本ハムは昨シーズン中からオフにかけて中田翔西川遥輝大田泰示秋吉亮と主力を大量に放出したようにチームは転換期にある。育成も含めてドラフトで獲得した13人中8人は高校生だし、新たな助っ人外国人はコロナの影響で入国が遅れ、期待はしても計算はできない。

 厳しい現状の中、新庄監督はチームを再建して、なおかつ結果を出すことが求められている。そのためには現有戦力の底上げが急務だけに、キャンプ初日からカンフル剤を打ちまくっているようなのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方