著者のコラム一覧
武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみ世界ランク急降下…進歩の足固めには「負け味」を十分積むこと

公開日: 更新日:

 ジョコビッチ騒動は取りあえず棚に上げ、テニスの全豪オープンは最終局面を迎えた。

 男子はベテランのナダル、女子は地元のバーティの活躍で賑やかだが、昨年のチャンピオン、大坂なおみは3回戦でアマンダ・アニシモバ(米国)にフルセットで敗れ、1週目にして姿を消した。

 強烈なショットを軸にした攻撃的なプレーを見せながらマッチポイント2本からの逆転負け。ロシアの血を引く注目の20歳は噂通りの鋭いリターンだったが、世界ランク60位の格下だけにショックは大きい。現地報告によれば試合後には泣き崩れ、チームが必死になだめていたとか。

 ツアーは3月のインディアンウェルズ、マイアミの準メジャーを経てヨーロッパのクレー、芝へと移る。現在14位の世界ランキングが週明けに90位前後まで急降下すれば、シードはつかず、いきなりトップ選手と対戦の可能性もある。

 昨年のマイアミがベスト8(215ポイント)だったから最悪、ここで120位あたりまで落ちる可能性もあり、そうなれば原則、4大大会は予選からと、前途は多難だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動