ジャンプ高梨沙羅が“傷心”の五輪経て今季終了 4年後は29歳、まだ飛ぶのか引退か?
「腹は決まっているはずです」
ジャンプ関係者がこう言ったのは、今季を終えた高梨沙羅(25)のことだ。
■北京五輪団体戦失格で傷心
金メダルが期待された北京五輪は個人戦4位。男女混合は1回目103メートルのビッグジャンプを見せたがスーツ違反の失格で号泣。「私の失格のせいで皆んなの人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。今後の私の競技に関しては考える必要があります」と、自身のSNSで引退を示唆。五輪直後のワールドカップ(W杯)も欠場し、ショックの大きさがうかがえた。
高梨は次戦(個人14戦)で戦列復帰するといきなり優勝。17戦目でも表彰台のトップに立ち、63度目の頂点に周囲は安堵したものの、今季最終戦は7位、個人総合5位でシーズンを終えても「今この場では明確な答えを出せない」と来季に向けての明言を避けた。まさかの引退はあるのか。
冒頭の関係者が言う。
「17歳のとき初めて出場したソチ五輪は4位。平昌は銅で、今年の北京は絶対的な金メダル候補のクラマー(今季個人総合優勝)がコロナ感染で欠場したので、金メダルへの期待が一気に高まったが、まさかのメダルなしだった。高梨は新採用の混合団体のメダルに懸けていた。スーツ違反の失格は大きな心の傷になったはずです。でも、最近の言動や表情を見れば、もう心配ない。ジャンプ陣は4年に1度の五輪メダルがモチベーションになっている。W杯通算63勝の高梨にとって、3大会で銅1つはあまりに寂しい。10社以上を抱えるスポンサーもやめさせてくれませんよ」