御嶽海は「想定外」の相手にからっきし…北勝富士に寄り切られ2敗に後退

公開日: 更新日:

 対戦相手の北勝富士は押し相撲が基本だが、組んでも取れる力士。立ち合いで左に動いて、おっつけ、あるいはまわしを取りにくることもある。

 それらを加味した上で、22日の御嶽海は「動かれても突き放して距離を取ればいい」……と思っていたのではないか。

 しかし、その想定は半分当たり、半分外れた。北勝富士は立ち合いで当たってから左に動くと同時に、左下手を取ることに成功。御嶽海は必死に突くも、まわしを切れず。右上手も与えて相手十分な体勢となってしまい、寄り切られた。これで2敗に後退だ。

 とにかく御嶽海は「想定外」に弱い。5日目の霧馬山戦でも、組まれて頭をつけられると万事休すと思ったのだろう。抵抗するそぶりもないまま、土俵を割った。

 御嶽海は普段の稽古もそうだが、とにかく合理的な考えをする力士。ケガが少ないのは、「不利な体勢で無理に粘らない」相撲を貫いているからとも言える。

 とはいえ、いつもいつも想定通りの相撲ばかり取れると限らないのも事実。時には「何が何でも食らいつく」という相撲も見せてほしいが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動