広島・末包昇大には長い下積み時代が…東洋大時代は「まるで応援団長」
末包昇大(広島 外野手・25歳・大阪ガス)
東洋大の4年間はレギュラーを掴めなかったが、大阪ガスの2年目から主力としてプレー。プロからお呼びがかかると、キャンプを一軍で完走し、開幕スタメンをもぎ取った。
10日現在、10試合に出場し、31打数8安打、打率.267、1本塁打と気を吐いている。
末包が大学3年まで監督を務めた高橋昭雄氏は懐かしみながらこう語る。
「普段は元気で明るいのに、打席に立つと臆病になっちゃって。オープン戦では結果を出せるのに公式戦では……。それでも、スタンドから声を張り上げて一生懸命に応援する姿はよく覚えていますよ。音頭を取って皆をまとめて、まるで応援団長でした(笑)。『野球部員じゃなく、応援団としておまえを取ったのかな』『野球もそのくらい積極的にやってくれよ』なんて私が言うと『えへへ』と笑っていました。プロレスラーのように大きな体(188センチ、110キロ)と似つかわしくないほど愛嬌があって、可愛がり甲斐のある子でした」
日の目を見なかった大学時代から一転、大阪ガスを経てどのように進化したのか、高橋氏がさらに続ける。