全米プロ選手権で痛感 似ても似つかない世界のメジャーと日本のプロ
「メジャーは特別なもの」
そんなことを感じさせたのが、先週の「全米プロ選手権」である。世界中の名だたるプロが集結し、名誉と実力をかけて戦う。ゴルフの競技というより、戦場を彷彿させる。メジャーの舞台になった開場86年の歴史を誇るサザンヒルズCC(米オクラホマ州)はまるで要塞のようだ。小さくて砲台型が多いグリーン。
その周囲はバンカー群と、短く刈り込んだアプローチエリアに囲まれ、それに続くラフは粘りと硬い根のバミューダ芝とフェスキューの混合。
おまけにフェアウエー幅は狭く、コース内を縦横に走るクリークと、ホールをセパレートする大木が威圧感を与える。選手はまさに、難攻不落の要塞を攻める戦士のようである。
■ホンモノはサバイバルゲーム
ここを制するには、ショット力、絶妙なショートゲーム。さらに知力を使ったコースマネジメント、そしてそれに耐える体力、不屈の精神力が必要とされる。すべてのメジャーは「サバイバルゲーム」である。