ウッズ全米プロ棄権で気になる今後…ボルト入り右脚での強行出場は“広告塔のお務め”か
【全米プロゴルフ選手権】最終日
「前倒し」が裏目に出たか。
通算5アンダーのジャスティン・トーマス(29・米国)がプレーオフを制して優勝。最終日の爆発が期待された松山英樹(30)と星野陸也(26)は揃って通算9オーバー60位だった。
大会が終わって気になるのが、3日目終了後に棄権したタイガー・ウッズ(46)の今後だ。
■4日間プレーは無理か
ウッズは昨年2月の自動車事故で選手生命が危ぶまれながら、先月のマスターズで奇跡の復帰。重傷を負った右脚は完治しておらず、脚をかばいながらのプレーで通算13オーバー47位で終えた。次戦は7月の全英オープン(14日開幕・セントアンドルーズ)を示唆していたが、今大会の出場でファンを驚かせただけでなく、6月の全米オープン(ザ・カントリークラブ)にもエントリーを済ませている。
今大会の会場は2007年にウッズが優勝している思い出のコース。それが全英から出場を「前倒し」した理由とみられているが、このコースはアップダウンがきつく、3日目は雨が降り、気温も急激に低下。右脚を故障しているウッズには厳しい天候となり、2番、6番では池ポチャ、9番から5連続ボギーで自己ワーストの79。通算12オーバーの最下位に沈み、棄権を表明した。