巨人の貧打は助っ人補強では解消できず…原監督の「配置転換」にコーチ陣が戦々恐々
原辰徳監督(63)の常套手段で昨季もやった。交流戦からバッテリーコーチをシャッフル。相川コーチは一軍から三軍、実松コーチは二軍から一軍、加藤コーチは三軍から二軍へ配置転換となった。
前半戦終了後、この配置は元に戻したものの、今度は山口二軍投手コーチと杉内一軍投手コーチの入れ替えなども実施。原監督はこの時、「新鮮な気持ちでいられるのがやっぱり大事。これが緊張感、集中力に必要なこと」と説明していた。ポストシーズン用に10月には阿部二軍監督を一軍作戦コーチとし、二岡三軍監督を二軍監督代行に、石井一軍野手総合コーチを三軍野手コーチに回すなど、1シーズンで計3度の配置転換を行った。
「これがあるから、コーチ陣は戦々恐々としている。常に緊張感を持たせる効果はあるにせよ、それが結果につながらない。昨年の交流戦は負け越して9位に終わったし、後半戦に10連敗もあった。CSはファイナルステージでヤクルトにあえなく敗退。昨季はコーチ陣の配置転換が裏目に出ています」(球界関係者)
それでも原監督の持論は「水も放っておくと、よどんでいく。かき回さないと腐る」だ。現状打破のため、いつもの「人事異動」を断行する日は近そうだ。