21世紀最速で自力V消滅の阪神 沈滞ムード一掃へ「ストッパー藤浪晋太郎」待望論
「藤浪はどんな状態でも一軍で投げてナンボの投手。使い切れないのは阪神の問題だ、と私は言い続けてきた。ここ数年、そんな藤浪を持て余して一軍と二軍を行ったり来たりさせておきながら、ちょっと結果が出始めたら『期待してるぞ』と手のひらを返す。虫が良すぎるという思いはあるが、藤浪には堂々と大役を務めて欲しい」
■ハマれば絶対的な守護神になり得る
結局、矢野監督は今年も同じことを繰り返しているのだが、落合氏と権藤氏に共通するのは、“藤浪クラスの投手は、そのポテンシャルに相応しい役割を与え、我慢強く起用するべき”ということである。
「矢野監督が言っているように、現実問題として好調を維持する今の先発ローテ陣に藤浪が入り込む余地はない。だからといって、藤浪ほどの才能をこのまま眠らせておいていいわけがありません。球団内には、“抑え藤浪”は面白いという声がある。ストッパーを任される左腕の岩崎が、防御率2.50と安定感を欠き、直近の登板5試合で2敗を喫するなど、疲れも出てきた。藤浪が制球難の不安を抱えるのは百も承知でそういう声が出るのは、ハマれば絶対的な守護神になり得るから。チームの雰囲気をガラリと変える力があるからでしょう」(球団OB)