投手・大谷がヤンキース戦Wヘッダー第1試合で自己ワースト3被弾…白星量産は球宴以降に

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 エンゼルス・大谷翔平(27)が日本時間3日、敵地ニューヨークでヤンキースとのダブルヘッダー第1試合に「2番・DH」で先発登板。3回3分の0を8安打4失点。自己ワーストタイの3被弾で4敗目(3勝)を喫した。打っては5打数1安打2三振だった。

 今季のエンゼルスは投打の歯車がかみ合って開幕ダッシュに成功。5月11日に難敵レイズに大勝した時点で21勝11敗と、2018年4月14日以来、約4年ぶりに貯金2ケタとした。

 しかし、翌週のレンジャーズ戦で3連敗すると、5月下旬にはレ軍、ブルージェイズ相手に5連敗。このヤンキース戦で2つ落として連敗は今季ワーストの7まで伸び、ア・リーグ西地区首位のアストロズの背中が遠のき始めた。

 失速の最大の原因はリリーフ陣の不調だ。7連敗中は守護神イグレシアスが勝ち越しを許すなど、延べ13人の救援投手が計20失点。この間、主砲トラウトが28打数4安打の打率.142と当たりが止まったこともあり、打線の援護にも恵まれなかった。

 マドン監督は不調のリリーフ陣について「頭が痛い問題だが、実績、経験とも豊富な投手ばかりなので信じるしかない」と復調を願うかのように話した。

 ベテラン指揮官の期待は単なる強がりではなさそうだ。救援陣の主力は夏場から終盤にかけて調子を上げてくるタイプが多いからだ。

 例えば、クローザーのイグレシアスはメジャー7年間の月別防御率を見ると、7月までは3点台ながら、地区優勝、ポストシーズン進出争いが熾烈になる8月は2.88、9月(10月含む)は2.95と安定感が増しているのだ。

 指揮官の言葉を信じるなら、投手・大谷が白星を量産するのは球宴以降になる。

▽大谷の話「思い通りにいかないなというのはあった。いい動きではなかったし、それが球に出ているという感じ」

77年ぶりの快挙 2戦目「2番・DH」で出場

 ダブルヘッダーに初めて登板した大谷は、第2戦に「2番・DH」でスタメン出場。3打数無安打1三振だった。

 相手の先発右腕タイヨンを打ちあぐね、七回の第3打席まで音無し。1-2と1点を追う九回は2死走者なしから四球を選んで出塁すると、トラウト、ウォルシュの連続死球で満塁としたが、5番レンフィーフォが遊ゴロに倒れて競り負け。チームは今季ワーストの8連敗となった。

 エンゼルスの球団広報によると、ダブルヘッダーに投手と野手で出場するのは1945年9月2日のジミー・フォックス(フィリーズ)以来、77年ぶり。

 この日の大谷は投打の二刀流として結果を残せなかったものの、「ルースが建てた家」で歴史に名を連ねた。

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