札幌五輪招致ボロ負けピンチ! 国内で拡大する「反対」の声、竹田恒和氏の疑惑が追い打ち
黄信号がともったのではないか。
2030年冬季五輪招致を後押しするための「プロモーション委員会」の第2回会合(10日開催)で、国際オリンピック委員会(IOC)委員を務める渡辺守成国際体操連盟会長がオンライン参加でこう発言した。
「(ライバルの米国)ソルトレークシティーがかなり追い上げてきている。札幌はネガティブな情報は出てくるが、ポジティブな情報が出てこない。もっと支持率を高めなければいけない」
「ネガティブな情報」とは、国内で大きくなりつつある招致反対の声だ。札幌市は3月の意向調査で賛成派が過半数を占めたとして、招致活動を継続。しかし、4月に北海道新聞社が実施したアンケートでは「賛成」と答えた人は42%、「反対」は57%と反対が賛成を上回る結果に。今月12日には札幌市内で市民による招致反対のデモ行進も行われた。
渡辺会長によれば、招致賛成派が札幌は52%なのに対し、ソルトレークシティーは87%。今の札幌の立場は26年冬季五輪招致でイタリア・ミラノに敗れたスウェーデンの状況に近いという。札幌招致は大ピンチというわけだ。