IOCバッハ会長どの口が? ロシア選手の出場禁じたウィンブルドンを猛批判の笑止
夏季五輪国際競技連盟連合(ASOIF)の総会に出席した国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長。テニス4大大会「ウィンブルドン」がウクライナ侵攻の制裁としてロシアとベラルーシの選手が出場を禁止したことに対し、大会主催者と英国政府を猛批判した。
「(英国)政府がそのような決定を下すことを許し続ければ、我々の負けといえるだろう。これは我々が支持するすべての原則に反する。これを政府に委ねれば、我々は政治の道具になり、公正な競争を保証できない」
IOCはロシアとベラルーシの国際大会出場を禁止している一方で、中立的立場の国旗なき出場を許容している。五輪憲章の中にあるオリンピズムの根本原則「スポーツの政治的中立」に基づく主張だが、この文言を都合のいい道具にしているのはバッハ会長自身に他ならない。
今年の北京冬季五輪ではウイグル自治区の人権問題が取り沙汰される中、「政治的中立」を理由に言及を避け続けた。IOC総会での会見では両手を広げて質問を遮るポーズを取り、「決して政治的な話には乗らない」とダンマリ。主催国の中国にドップリの姿勢は多くの批判を集めた。