大谷が封印中の「新球取得」に着手!リスク承知の異例の試みに透ける思惑
メジャーを代表する速球派がバリエーション拡大を図っている。
エンゼルス・大谷翔平(27)が、ブルペンでの投球練習で新球を試しているというのだ。
現地放送関係者によれば、今春のオープン戦で実際に試投し、大谷が「スプリットとチェンジアップの中間」と説明した球種だという。新球習得はリスクも伴う。シーズン途中としては異例と言っていい。
大谷は新球をオープン戦で投げただけで、開幕後は封印してきた。ここにきてこれを解禁するのは、投球の幅を広げる狙いからだろう。
自己最多の13奪三振で6勝目を挙げた前回のロイヤルズ戦では、ネビン監督代行の降板指令に「これは僕の試合だ」と拒否。今季最多の108球を費やして今季最長の8回を投げ切った。指揮官は「彼は頑固だ」と苦笑いしながらも「ショウヘイが投げてくれたおかげでブルペンを休ませることができた」と二刀流のワークホースぶりに目を細めていた。
大谷の新球が武器になり、球数を抑えて1イニングでも多く投げれば、リリーフ陣の負担軽減につながるだろう。大谷も日頃から「救援投手に楽をさせたい」と話しているが、本音を言えば自軍のブルペンを信用できないのではないか。