渋野日向子は3オーバー111位Tと大幅出遅れ…「マレット型」へのパット変更が初日はアダに
■安心感得られるマレット型はオートマチック
「ピンタイプは自分の繊細な感覚をヘッドに伝え、操作しやすい半面、ソール幅が狭いためセットアップが難しく、手先でヘッドをひょいと上げるミスが出やすくなります。いっぽう、マレット型はソールが幅広く、ターゲットに対してスクエアに構えやすく、しかもヘッドを低くオートマチックに引くことができるなど、視覚的な安心感が得られる。渋野のパター変更は、テイクバックの動きに納得していないのか、セットアップに違和感があるのか、そのどちらかでしょう。パット不調からストロークを変えるのではなく、パターを替えることはシンプルに修正でき、賢明な選択といえます」(クラブデザイナー・高橋治氏)
プロになって間もない頃は、毎週のように試合に出て、プレーできる楽しみがあり、若さの特権ともいえる怖いもの知らずからパッティングにも勢いがある。
しかし、レベルの高い舞台で戦い続けると、いくつもの致命的なミスパットの記憶が積み重なり、それが突然蘇って無意識のうちに手がスムーズに動かなくなることもある。20歳の若さでメジャータイトルを獲得し、数多くのスポンサー契約を結び、背負った責任も大きい。グリーン上でのプレッシャーは強くなる。今回のパター変更がこれから吉と出るか凶と出るか。イップスにもつながりかねないだけに、気を揉んでいる関係者は少なくない。
その他の日本勢は、畑岡奈紗2アンダー27位タイ、西郷真央1アンダー39位タイ、笹生優花イーブンパー64位タイ、アマチュアの橋本美月は3オーバー111位タイ。