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阿波野秀幸元プロ野球選手

1964年7月28日、神奈川県生まれ。桜丘高、亜大を経て、86年のドラフト1位で巨人、大洋(現DeNA)を含めた3球団競合の末、近鉄に入団。87年、新人王、89年は19勝(8敗)、183奪三振で最多勝と最多奪三振のタイトルを獲得。その後、巨人、横浜でプレー、通算75勝68敗5セーブ。引退後は巨人、横浜、住友金属鹿島、中日などでコーチを務めた。

右脇腹を痛みを耐え抜き…3試合の雨天中止と敗戦処理の立場が奏功した

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 そうやって痛みをしのいでいるうちに、敗戦処理から徐々に大事な場面で投げるようになっていった。

 チームは5月終了時点で貯金3。首位の広島から2.5ゲーム差の3位につけていた。6月に入ったころからリリーフ陣はプレッシャーを感じていたと思う。

 左腕は主に河原隆一と関口伊織と私の3人。関口は先発を兼ねていたし、河原は変則フォームでブルペンに必要な存在だったものの、制球を乱すケースが何試合かあった。

 制球力は私の方が上だったから、そのあたりが次第に評価されて起用が増えていった。

■マシンガン打線が爆発

 6月16日からチームは8連勝して首位に。マシンガン打線が爆発するようになり、2位巨人に2ゲーム差をつけて7月に入った。そのころから重要な場面でマウンドに上がるようになる。

 そしてマウンドに上がると、権藤監督が独り言のようにボソッとつぶやくことが何度かあった。(つづく)

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