近江・山田陽翔の最終格付けは「U18」次第 “甲子園の申し子”の伸びしろを疑問視する声も
日本のエース兼主将として、獅子奮迅の活躍が期待されている。
今夏の甲子園で史上5人目の「通算10勝、100奪三振」超えを達成した近江の山田陽翔だ。
甲子園が閉幕した22日、日本高野連は9月に行われるU18の日本代表20選手を発表。高松商の浅野翔吾、大阪桐蔭の松尾汐恩ら今秋ドラフト候補が名を連ねるなか、山田は代表の主将に任命された。
■完成度が高い分…
最速149キロの直球を軸に、スライダー、ツーシームなどの変化球を打者の内外角に投げ分けもできる。完成度が高い分、プロのスカウトの間では「1年目から一軍で投げられる可能性はあるが、伸びしろの点でどうか」との声も出ている。セ球団のスカウトが言う。
「仮に、この夏優勝していたら、ドラフト1位、2位に格上げされたかもしれませんが、現状では3位前後。最終評価は他投手との兼ね合いになるでしょう。U18は参考程度ですが、海外のパワーがある相手にどんな投球を見せられるか。個人的には、山田よりも潜在能力が高い宮原明弥(海星)のパフォーマンスが気になるところ。甲子園では血マメができて、本来の力が発揮できないなか、日本文理相手(新潟)の1回戦で完封勝ち。大舞台であるU18の活躍次第で、さらに株が上がるでしょう。甲子園不出場組にも、東海大札幌の門別啓人、苫小牧中央の斉藤優汰ら伸びしろが十分な逸材がいます」
山田は今夏、5試合計644球を投げた疲労の蓄積が懸念されるが、まずは31日に大学代表との壮行試合(ZOZOマリン)を迎える。