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鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

エンゼルスは負けてばかり…それでも市場価値が高い「4つの理由」

公開日: 更新日:

「スポーツ産業は不況に強い」という一般的な現象を除けば、「観客動員力の高さ」「高額の放映権料」「商圏の大きさ」、そして「需給関係」の4点が主な理由となる。

 第1点の「観客動員力の高さ」については、モレノがエンゼルスを買収した2003年以降、「コロナ禍」前の2019年まで17年連続で年間観客数が300万人を超え、大リーグ屈指の動員力を持つことが挙げられる。各球団の重要な収入源のひとつは入場料だから、エンゼルスの動員力の高さは経営基盤が安定していることを意味する。

 また、第2の点である「高額の放映権料」は、エンゼルスは11年にFOXスポーツと「20年総額約30億ドル」(年平均1億5000万ドル)という契約を結んでいることを指す。

 ドジャースやヤンキースとともに球界でも上位の放映権料は、エンゼルスの年間収入約3億ドルの半分に相当しており、球団の価値の向上に寄与する。

「商圏の大きさ」については、人口が約33万人のアナハイム市から自動車で約1時間の距離に位置するロサンゼルス市を中心とする「ロサンゼルス大都市圏」が鍵となる。域内の人口は約1400万人と全米第2位であり、今後も増加が期待されるという点は、小都市でも工夫次第でさらに大きな市場を獲得できる可能性を示唆する。

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