ヤクルト村上がDeNAに引導渡す49号&14打席連続出塁 OPS“大台”超えにメジャーも仰天
手が付けられない。
ヤクルトがDeNAとの首位攻防戦に3連勝。事実上の引導を渡したのは、やっぱりこの男、村上宗隆(22)だった。
3点リードを追いつかれた直後の七回。敵の剛球リリーバー、エスコバーの154キロをすくい上げ、決勝の49号を右中間スタンドに突き刺した。それまでの3打席はいずれも四球。あからさまに勝負を避けられても、まるで動じなかった。
この首位攻防3連戦で11打数9安打4本塁打9打点。圧巻の猛打でDeNAを意気消沈させた村上は、18年ぶり&史上最年少での「三冠王」へ驀進中だが、それだけではない。米球界にも詳しいOBが言う。
「表彰の対象となる安打数、この日連続出塁を14に伸ばした出塁率でもダントツのトップで、タイトルだけで5冠。加えて得点、塁打、四球、長打率、得点圏打率にOPSも合わせて驚異の“11冠”です。中でも特筆すべきはOPS。出塁率と長打率を合わせたOPSは、メジャーでは強打者の指標として重視される数字で、村上はただひとり10割を超える1.218をマークしている。メジャーでも今季、OPSが“大台”を超えているのは、ヤンキースでメジャートップの49本塁打を放つジャッジ(1.057)と、カージナルスでナ・リーグ85年ぶりの三冠王を射程圏に入れるゴールドシュミット(1.055)の2人だけ。村上の数字は、彼らをも凌駕する。メジャー球団の間でも、ムラカミの名前は浸透しています」
14打席連続出塁は、プロ野球記録にあと1と迫る。セの日本人選手では松井秀喜以来となる20年ぶりの50号にも王手をかけた。次から次に記録を生み出す村上のバットは誰にも止められなくなってきた。