著者のコラム一覧
岡崎朋美長野五輪メダリスト

1971年、北海道清里町出身。94年リレハンメルから98年長野、2002年ソルトレークシティー、06年トリノ、10年バンクーバーと日本女子最多の冬季五輪5大会出場。長野で日本女子短距離選手初のメダル(銅)を獲得した。07年に結婚、10年12月に女児を出産。14年ソチ五輪代表入りを逃し、現役引退。20年マスターズ国際スプリントゲームズで世界新記録を更新して金メダル獲得。現在は全国各地で講演会を行う。聖徳大学客員教授。日本学生陸上競技連合理事

<37>五輪とスポンサーの関係性…「何でもOK」な私が唯一“NG”を出すもの

公開日: 更新日:

 東京五輪の汚職事件が尾を引いている。ひとりの人間が長く権力を持つ立場に居続けたことも原因のひとつだろう。何より、選手たちに影響が出ないといいなと思う。

 五輪はいろいろな場面で大きなお金が動いている。アスリートは自分の状態や成績のことだけを考えているので、「上の人」たちが裏で何をしているかというのは全く見えない。不正などなく、きちんとやっていると信じるしかないのが正直なところだ。

 特にアマチュアの選手は遠征費を賄うためにスポンサーに頼らざるを得ない実情がある。

 メダルを狙える競技でなければそのスポンサーすら集まらず、所属企業の存続危機に瀕することもある。

 その一方、五輪への出場が決まっていたり、前回大会でメダルを取っていたりするとスポンサー企業から声をかけられる機会も増加。それだけ五輪というのは広告価値として大きな影響力を持っている。

■トヨタとコカ・コーラの広告に出演

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