日本代表ドイツ遠征“W杯メンバー最終選考テスト”で見えた3つの課題と解決策
森保一監督率いる日本代表の「カタールW杯メンバー最終選考テスト」が終了した。ドイツ・デュッセルドルフで開催されたキリン・チャレンジ杯でW杯出場国のアメリカ(9月23日)、エクアドル(同27日)と対戦。
ドイツ遠征に帯同したメンバー30人が「W杯登録26人」を巡ってしのぎを削ったのである。
そこで、この2試合での選手たちのパフォーマンスを振り返りながら、注目ポジション別に森保ジャパンが抱えている課題は何か、有効な打開策はあるのか?
■三笘はジョーカーとして使う
まずは、アメリカ戦の後半22分に途中出場して終了間際、トドメの一発となるチーム2点目を叩き込んだ左サイドMF三笘薫の起用法だ。
アメリカ戦のゴールで代表8試合.5得点という決定力の高さを見せつけた三笘。しかし、エクアドル戦では先発して後半22分までプレーしながら、結局は不発に終わった。
貴重な得点源である三笘は「先発として起用すべきか」、それとも「後半途中に出てきてゴールを決めるジョーカーとして使うべきか」である。
「三笘独特のリズムで相手選手を抜き去るヌルヌル・ドリブルは、相手選手が疲弊して足が止まり始まる後半途中に登場して仕掛ける方が、より効果的と言えます。しかしながら……」とサッカーダイジェスト元編集長の六川亨氏がこう続ける。
「左サイドMFは、これまで南野拓実がレギュラーとしてプレーしていたが、新天地モナコでも結果を残しているとはいえず、代表でも機能しない場面が増えている。チーム事情として三笘が先発組に回る可能性は十分にある。それでも個人的にはジョーカーとして起用した方が、相手選手にとって脅威になると思います」