中日・京田↔DeNA砂田トレードで分かった 立浪監督が目指すは名将2人の“ハイブリッド”
■交換相手は投手
ある中日OBは「もう一人、立浪監督が参考にしている指揮官がいる」と、こう続ける。
「それが落合監督です。04年に就任すると、投手を中心としたディフェンス重視のチームをつくり、11年に退任するまで8年連続Aクラス。リーグ優勝4回、日本一1回の成績を残した。11年にはリーグワーストのチーム打率.228、419得点でリーグ制覇した。立浪監督が引退したのは09年。落合監督の采配にも相当影響を受けているはず。最下位に沈んだ今季の中日はチーム防御率がリーグ2位の3.28に対し、総得点はリーグワーストの414得点。課題が打撃陣にあるにもかかわらず、今回の2件のトレードの交換相手は涌井、砂田といずれも投手ですからね」
涌井は通算154勝のタフネス右腕。ここ2年間は6勝、4勝と力を発揮できなかったが、復活すれば2ケタ勝利も見込める実力者。
砂田も今季は15試合で防御率5.68と苦戦したものの、昨季は58試合で同3.24。こちらも戦力として期待値が高い。
名物監督2人の良いとこ取り、ハイブリッドを目指すというのだが、守りの野球は投手力はもちろん、強固なセンターラインも必要不可欠。二遊間の阿部、京田の放出は当然、大きなリスクもはらんでいる。