巨人ドラ1浅野「5年後レギュラー」最大の敵は原監督…せっかち指揮官には開幕スタメン構想
巨人ドラフト1位の浅野翔吾(18=高松商)が昨4日、同校で自主トレを公開した。「年末年始でしっかり休めて痛いところも疲れもない。ここからしっかりと体を仕上げたい」と前を向き、「今年は学びの1年にしたい。先輩方にも話を聞かせていただいて、いろいろなことを学びたい」と抱負を語った。
「2、3年後にレギュラー争いをしたい」としていた未来予想図もかなり謙虚だ。Number Webのインタビューでは「1年後はまず体作りや球の速さ、変化球に対応することをしっかりできるように。5年後はレギュラー定着」と語っているのだ。巨人にドラフト1位で入団した先輩の高卒スラッガー松井、岡本和を参考に「5年」という“修業期間”を弾き出したという。
一方、原辰徳監督(64)は「即戦力に近い」と評している。水野スカウト部長も「早いうちに出られるんじゃないかという期待感もある」と評価しているだけに、それほどノンビリしていられない可能性がある。ある球界関係者がこう言った。
「首脳陣にアピールしようと焦るドラフト1位新人が多い中、『1年目は体作りなんて、高校生にしては足下が見えている』と球団も目を細めている。ただ、原監督の構想では『1番・中堅』の開幕スタメン候補の一人。高卒選手だけに現実的ではないとはいえ、衰えの目立つ菅野、坂本に変わるチームの『顔』を作りたい原監督の性格的にも、今後は嫌でも急いで調整しないといけない時がくるでしょう」
たとえ二軍で育成することになっても、「早く一軍で見たい」とせっつくであろう原監督が、黄金ルーキー育成の最大の障壁になるかもしれない。