大関・貴景勝“初場所V”なら横綱昇進条件満たすも…協会幹部を悩ませる「安定感」の欠如
番付崩壊危機を救うのは「甥っ子」か「元大関」か
大関以上に最低2人、力士がいないと成り立たない大相撲の番付。今場所は貴景勝が一人大関として踏ん張っているものの、休場中の横綱照ノ富士だって永遠に休み続けるわけにはいかない。せめてもう一人、大関がいないと番付崩壊危機だ。
とはいえ、今場所で好成績なら昇進の可能性があった高安(32)は右足と首のケガの影響か2連敗。気鋭の若隆景(28)も御嶽海になすすべなく初黒星。今場所2ケタ勝利なら大関に復帰できる正代(31)に期待していた者がいたかはともかく、こちらも覇気なく2連敗と相変わらずだ。
となれば、現実味があるのは朝青龍の甥っ子で三役に定着している豊昇龍(23)か、今場所十両で復権を目指す元大関の朝乃山(28)だろう。
いずれも2連勝中。角界からは「遅くとも年内には大関をつくりたい」との声も聞こえてくるが……。